経営理念
Philosophy
Creativity 創造性
── 常識を超える発想で、まだ見ぬ社会課題に挑む。
Organic Unity 有機的統合
── 技術と人、現場と思想をつなぐハブとなる。
Commitment 社会への責任
── 教育・防災・福祉に貢献する姿勢を貫く。
Openness 開かれた共創
── 世界とつながり、多様な価値観を受け入れる。
Resilience しなやかな強さ
── 災害にも社会変化にも揺るがぬ対応力を培う。
Orientation to Purpose 志の実装
── すべての技術に「なぜやるか」を問い続ける。
Boundary-less Thinking 越境思考
── 国境・業界・世代を越えて、未来を設計する。
Optimal Design 最適なデザイン
── UI/UXを徹底追求し、誰にとっても使いやすい設計を届ける。
代表挨拶
Message

皆さま、平素よりCOCON Robotics株式会社を応援いただき、誠にありがとうございます。
私たちの拠点である日本は、自然災害が日常に寄り添う稀有な国です。近年も、各地で地震や台風、山火事などが相次ぎ、「備える」という意識は、社会を構成するすべての人に求められています。2024年の岩手県大船渡市の山火事や能登半島地震は、私たちの防災観の根本を揺るがすものでありました。
2025年7月に入って間もない今、SNSや一部メディアでは、ブルガリアの予言者・ババ・ヴァンガが語ったとされる"日本沈没"の予言が再び注目され、人々の間にある災害への根源的な不安と、防災情報の信頼性が問い直されました。これは、単なる噂話ではなく、「社会は、何に備えるべきか」という問いをあらためて可視化する現象だったと感じています。
COCON Roboticsは、こうした時代背景を正面から受け止め、「災害に強い社会」「情報と人間をつなぐインターフェース」をテクノロジーの力で実現することを使命としています。
技術と社会の境界を越える
私たちは、ロボット開発やAIシステムの提供にとどまらず、人が困っている現場に技術がどう寄り添えるかを問い続けています。開発中の「災害時情報連携ロボット」やIoTベースの地域セーフティネット構築はその一例です。
教育の分野にも大きな関心を寄せています。日本が未来を拓く鍵は「一人ひとりが何のために生き、どこへ向かうのか」を深く考える環境にあると確信し、当社では「志を立てる」ための内省支援システムを自社開発しています。これは、児童・生徒・学生が"自分の思考を言語化し、更新していける"新しい対話型インターフェースであり、今後さまざまな教育現場での活用を見込んでいます。
また、私自身が教育立国推進協議会などの政策・教育フォーラムに足を運ぶ中で、国としての教育戦略と、現場のギャップに何度も向き合ってきました。その経験を踏まえ、企業としてできる教育支援の形を、現実的に、そして継続的に模索しています。
グローバルな展開と志
日本国内の活動に加え、私たちはインドネシア(ジャカルタ・バリ)や中国・上海においても、地域の課題解決に根ざした展開を推し進めています。
ジャカルタでは、都市インフラの脆弱性や火災・洪水リスクの高さから、巡回型案内ロボットや災害情報配信システムの導入に関する現地協議を継続中です。また、バリ島においては、家族と共に暮らす中で見えてきた教育・保育・多文化社会の実情を踏まえ、現地の子どもたちと企業をつなぐ"共創型教育活動"の下地を模索しています。
上海では、当社が開発するガイドロボットのショールーム展開とあわせて、ECサイト支援やデジタルサイネージ領域での現地法人設立を計画中です。中国市場特有のユーザーインターフェース要求に応えるため、現地UI/UXエンジニアとの共同開発にも力を入れています。
UI・UXこそが、人を動かす設計である
私は、UI・UX(ユーザーインターフェース/ユーザー体験)の設計に非常に厳格です。どんなに高度な機能があっても、それが人の感情や思考の流れに寄り添わなければ、それは「現場では使えないもの」になってしまう。だからこそ、当社では「見た目」「触り心地」「動線」「意味づけ」までを一体化した、空間的で情緒的なインターフェースデザインにこだわり抜いています。
それは単に見栄えの問題ではなく、誰かの不安を解きほぐしたり、迷いを和らげたり、行動の背中を押す"目に見えない支援"の積み重ねだと信じているからです。
最後に
COCON Roboticsはこれからも、日本と世界の現場で、"人と社会の真ん中"に立つ技術を育ててまいります。ロボティクス、AI、教育、災害、福祉、そしてグローバル共創。そのすべてを、分断ではなく"循環"として捉え、人と人、人と社会、人と未来をつなぎ直す存在でありたいと願っています。
どうか今後とも、私たちの挑戦と歩みに、あたたかいご理解とご支援を賜れますよう、心よりお願い申し上げます。

2025年7月
COCON Robotics株式会社
